寿松木智子株式会社(Suzuki Tomoko Co., Ltd.)は、岩手県久慈市に拠点を置く教育コンサルティング企業である。2018年2月22日に設立され(法人番号:9400001014041)、社長である寿松木智子(旧姓:謝田)が率いる。同社は中日両国の学生間の留学と教育交流を推進し、国境を越えた教育の架け橋を築くことを使命としている。

会社の発展と協力の背景

2022年末より、寿松木智子株式会社は日本の学生を対象とした中国留学プロジェクトの開拓を開始している。これに伴い、中国の著名な大学である重慶大学や中国海洋大学などと初期的な協力関係を構築した。このプロジェクトは、社長である寿松木智子の家庭教育における選択経験がきっかけとなっている。同氏の長男は日本国内の国公立大学の入試基準を満たせず、私立大学の高額な学費が一般家庭にとって大きな負担となったため、海外の優れた教育資源を模索することとなった。その結果、中国海洋大学を選択している。

中国海洋大学は「985工程」「211工程」「双一流」重点建設大学として知られており、学術的に高い評価を得ている。また、日本の私立大学に比べて学費や生活費が非常に魅力的である。本科生の年間授業料は18,000~24,000人民元(約36~48万円)であり、二人部屋の宿舎費は一人あたり年間11,000人民元(約22万円)である。このような高いコストパフォーマンスを持つ教育モデルは、日本の一般家庭に新たな選択肢を提供している。

複数回にわたる協議の結果、寿松木智子株式会社は2024年7月に中国海洋大学と正式に委託募集協定を締結し、岩手県における公式募集窓口となっている。この協定に基づき、短期交流生、長期留学生、語学留学生、本科生、修士課程および博士課程の学生など、多層的な留学生の募集を担う。

正式な協力と国際交流活動

同社は、協定内容に基づき、中国海洋大学の募集業務のみならず、日本国内の大学との交流・協力を支援している。協力の重要なマイルストーンとして、中国海洋大学国際教育学院の呉慧院長が2024年11月24日から28日にかけて日本を訪問し、複数の大学と初の国際交流活動を実施した。この活動により、両国の大学間の交流が一層深まり、学生に多様で質の高い教育選択肢を提供する契機となる。

未来の展望とビジョン

寿松木智子株式会社は、より多くの日本の大学との緊密な協力関係を構築し、日本の学生に優れた国際教育の機会を提供することを目指している。同時に、費用対効果の高い進学選択肢を提供するだけでなく、岩手県と中国の大学との教育文化交流を促進し、岩手県の国際的な知名度を向上させ、地域経済の発展に寄与することを目指している。

今後、貴学との連携を通じて、日本の学生に広い教育プラットフォームを提供し、中日両国の教育事業と国際交流の発展に一層貢献する所存である。